(朝鮮日報日本語版) 運動不足の韓国児童、肥満率過去最高17.3%

2018年03月17日のダイエットニュース

 韓国の児童・生徒の肥満率が前年より0.8%上昇し、過去最高となる17.3%を記録した。肥満の児童・生徒の割合は小学生15.2%、中学生16.2%、高校生21.3%で、学年が上がるにつれ肥満率も高くなった。

 教育部(省に相当)が韓国国内764校の児童・生徒およそ8万人を対象に実施した「2017 小中高学生健康検査分析」によれば、学年が高くなるほど「後天的肥満」が多くなる理由は、ハンバーガー・ピザ・ラーメンといった高カロリー食の摂取が増える一方、運動量は減るからだとみられている。「週に1回以上ファストフードを食べる」という回答は、小学生は68%、高校生は80.5%だった。これは、調査が始まって以来最も高い数値だ。逆に「週3回以上、汗をかく運動をする」という回答は、小学生の58.3%から、高校生では23.4%に急減した。野菜を毎日摂取する割合も、学年が上がるにつれ低下した。

 農漁村(邑・面)の児童・生徒の肥満率は都市よりも高かった。小学生の場合、都市部の肥満率は14.5%、邑・面地域は18%だった。高校の肥満率も、都市部(21%)より邑・面地域(22.7%)の方が高かった。教育部の関係者は「邑・面地域の児童・生徒の相当数はスクールバスに乗って登校していて運動量が足りず、都市の子どもたちに比べ相対的に体重管理に気を遣わないからだとみられる」と語った。

 高校3年生は10年前より背が低くなり、体重は増えた。昨年の高3の平均身長は男子173.5センチ、女子160.8センチで、 10年前より男子が0.4センチ、女子が0.1センチ縮んだ。一方、同じ期間に体重は男子が2.7キロ、女子は2.4キロ増えた。さらに、入試の負担に苦しむ高校生は、44.3%が一日6時間未満の睡眠にとどまっていた。小学生では、この割合は2.7%、中学生では12.4%だった。


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