タニタの管理栄養士にASK! 流行りのダイエットで注意すべき点5

2019年01月22日のダイエットニュース

新しい年を迎え、年末年始の食べ過ぎからダイエットを決意する人も多いはず。流行りのダイエット法は数あれど、やみくもにチャレンジするのはNG! そこで健康総合企業タニタのグループ会社、タニタヘルスリンクで管理栄養士を務める龍口知子さんが、ダイエットの注意点を教えてくれた。 ここ数年、セレブの間で大ブームとなり、日本でも多くの専門店が登場したのが、コールドプレスジュースやスープを使ったクレンズダイエット。クレンズとは、“浄化する”“清める”という意味で、約3~7日間の断食によって、さまざまな栄養素を摂り入れながら体内をデトックス。痩せるだけでなくアンチエイジングや免疫力アップも期待できるというもの。

「この方法は、ふだんの生活の中で“摂取過剰気味”の人が適度に取り入れるのが良いのではないでしょうか。食べ過ぎたときや胃腸を休めたいとき、これまでの“クセをリセット”したいというときに1食を置き換えるところから試してみて」 小麦粉を使ったパンやパスタ、ケーキなどに含まれるグルテンをカットするグルテンフリーも、ミランダ・カーやマイリー・サイラスなどヘルスコンシャスな海外セレブの間で大流行。「グルテンフリーというのは、本来、小麦アレルギーやセリアック病の人の“食事療法”であり、体重を減らすための“ダイエット”とは言い切れません。また、グルテンを避けることで、食べられるものが限られてしまい、栄養素が偏ってしまうので注意が必要」

一方で、グルテンが原因で気づかないうちに不調を感じることもあるため、それをチェックするためにトライしてみるのもおすすめとか。「小麦アレルギーのようにすぐに症状が現れる即時型ではなく、慢性的な不調として現れる遅延型の“グルテン不耐症”の場合があります。数週間、グルテンを摂るのをやめてみることで体調が良くなったりするようであれば、続ける価値アリです」 グウィネス・パルトロウやヴィクトリア・ベッカムらセレブ御用達のダイエット法で、食事の70%をアルカリ性の食品(野菜や果物など植物性のもの)にすることで肝臓や腎臓の負担を減らし、太りにくい体質にするというもの。でんぷん質を多く含む穀類や野菜、米、小麦、乳製品、肉や魚などの酸性のものは摂りすぎないようにコントロールし、紅茶やコーヒー、アルコールも摂らないのが特徴。

「この方法の注意したい点は、アルカリ性食品の中に良質なタンパク質を含む食品が少ないこと。肉、魚、卵を一切食べないとタンパク質の摂取が不足することが懸念されます」


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